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[き、キモいですッてぇ~!?]
ん?もしかして口に出してた?
[出してたわよ!てゆーか丸聞こえよ!!]
目の前の男はハンカチを噛んで怜を睨む。
今にも[きぃー!]という声が聞こえてきそうだ。
これはアレだろうか?
怜は溜め息を吐くと立ち上がって言った。
『ふざける為に私を此処に呼んだ訳じゃないでしょう?』
[ええ。アタシは貴方に同情したの。]
男は妖しく笑った。
全てに絶望した貴方に…―――
不意に頭に響いた声に思わず男を睨み付けた。
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