第二章

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綺麗に手入れされた庭。 剪定された木々。 艶やかに咲き誇る季節の花。 見ているだけで癒される 庭にお面をつけた 子供達がやってきた。 「刃紅ー!あそぼー!」 と一人の猫の面をつけた少年が刃紅に飛び付いた。 頭には耳があるし、ちゃんと尻尾まである。 刃紅は子供達の方を向くと、 私の方に視線を戻し 「この子達も人に触られたら消えてしまうんだ」 と言った。 私は猫の面をつけた少年や 他の面をつけた子供達の 方を向いて 「わかった、私ここにいる」 と言った。 刃紅は寂しそうに微笑むと 子供の手を引いて 庭に出た。
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