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子供達がはしゃぐ声を聞きながら私は刃紅を見つめていた。
さらさらと靡く銀色の髪、透けるような白い肌。
細くて折れそうだけど力強い腕。
---トクン…
私は自分の胸に手を当てる。
また喘息の発作が出たのかと思ったが、何かが違う。
暖かいものが広がって顔も熱くなってくる。
私が1人で首を傾げていると、
後ろに気配を感じた。
振り向くと、銀の髪に獣の耳を生やした美しい顔立ちの青年が柱に寄り掛かりながらたっていた。
何となく、刃紅に似た雰囲気と外見をした青年は私の方を向くと口元から煙管を外してこう言った。
「あれに、触れてくれるなよ…人の子よ」
静かなそれでいて心地いい低さの声が私にそう言った。
私は青年の瞳を見ながら
「わかってる。約束したもの」
と言ってまた刃紅の方に視線を向ける。
青年は刃紅を見ながら
「あれは俺の同胞だ」
と言った。
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