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鳥居をくぐると、
何故かとても癒された。
空気の透明度を増したからだろうか。
私は彼に話しかけた。
「ここは空気がとても綺麗」
すると青年は
「ここは妖怪の世界だから」
と言った。
私は青年を見てから
回りを見渡してみた。
特に変わった様子はない。
また青年をみると
「お前は、体が弱いみたいだな」
と言った。
私は少し笑うと
「うん、だからここに来たの」
と言った。
それからは青年と歩きながら
色々な話をした。
夕方に近くなり、
青年が
「今日はもう帰った方がいい、送っていくよ」
と言った。
私は笑顔で頷くと青年の手に触れようとした。
すると、青年は少し身を引いた。
私は青年を見上げて首を傾げた。
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