第一章

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鳥居をくぐると、 何故かとても癒された。 空気の透明度を増したからだろうか。 私は彼に話しかけた。 「ここは空気がとても綺麗」 すると青年は 「ここは妖怪の世界だから」 と言った。 私は青年を見てから 回りを見渡してみた。 特に変わった様子はない。 また青年をみると 「お前は、体が弱いみたいだな」 と言った。 私は少し笑うと 「うん、だからここに来たの」 と言った。 それからは青年と歩きながら 色々な話をした。 夕方に近くなり、 青年が 「今日はもう帰った方がいい、送っていくよ」 と言った。 私は笑顔で頷くと青年の手に触れようとした。 すると、青年は少し身を引いた。 私は青年を見上げて首を傾げた。
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