第二章

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次の日、私は刃紅に会いに 昨日の鳥居の前にやってきた。 私は刃紅の姿をみつけて 全力で走った。 お医者さんには、あまり激しい運動はしてはいけないと言われていたけど 刃紅に会いたい気持ちが強すぎてつい走ってしまった。 「はあはあ、おはよう!刃紅!」 と言うと刃紅も 「おはよう、藜羅」 と言ってくれた。 刃紅はポケットからハンカチを取り出すとはじっこを私に差し出した。 「行こうか」 と2人で歩きはじめた。 鳥居をくぐり山道をゆっくり歩く。 春の日差しが柔らかく差し込む 木々の間をふわふわした妖怪達が飛び回っている。 影の所には刃紅と同じようにお面をつけた子供の妖怪がこちらを見ている。
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