車の窓から

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何でとか信じられないとかいつもは混まないとかうーとか、 「そうだな~」 言っても現実に今はそうなんだから、 「知るかよ」 なことをあれこれ並べるサトーにカトーは律儀に相槌をうっている。 三列ある最後尾の座席の端に転がっている俺の声はサトーお勧めのハードロックの爆音がかき消すから二人には聞こえない。 俺は安心して息に混ぜて呟いた。
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