第1章

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「転入生を紹介するぞぉ」 中年のおっさんの先生がそういうと黒板に 「鬼河 麗亜」 そうかく。 これでおにかわ れいあとでも読むのだろうか。 まぁ、僕には関係ない。 そう思い、窓を見る。 僕の席は窓側だから、空が見やすい。 「雨降るな……」 雲の色を見ながらつぶやく。 ガラガラガラ……―― ドアが開いたと同時に聞こえたのは、男子の悲鳴……。 ではなく、黄色い声とでもいうのだろうか。 とりあえず、可愛い女の子なのだろう。 僕にとってはどうでもいいが……。
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