第1章

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「では、これからこのクラスの一員となる、おにかわ れいあさんだ。   みんないろいろ教えてやれよ。  では、鬼河さん自己紹介をしてくれ」 みんなの声が聞こえなくなる。 男は僕以外、どんなに小さな声でも見逃さないという感じだ。 しかし、鬼河 麗亜のものであろう、声は少しも聞こえない。 「鬼河さん?」 先生が心配そうに言う。 「話すことなどありません」 鬼河 麗亜は静かにそういうと黙り込んでしまった。
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