第1章

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女がざわつく。 聴くところによると……。 「可愛いからっていい気になってない?」 「なんか、自分はあんたたちとは違うオーラむんむんじゃん。  ただ、うざいだけなんでぇ~」 「いえてるぅ~」 なんて、バカのように高い声で言う。 うざいのはおまえらのような人間だろ? 思わず鼻で笑いたくなる。 男は男で 「うわぁ~。  クールビューティーだなぁ」 「美人すぎるわぁ」 とかあほなことを言っている。 どちらも馬鹿すぎて話にならない。 「ま……、まぁ。  鬼河さんの席は芝波田のとなりだ」 最悪だ。 芝波田 秀人にとって最悪な日々な幕開けになるに違いない。
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