高3の1学期

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「由奈はそうゆう子よね」 「うん!大学なんて東大か 京大よ?無理に決まってんじゃん」 「確かにな」 「でも東大の理数系なら 基礎さえちゃんと出来てれば 入れるらしいよ」 「マジっ?親は東大法学部か 慶応の経済学部のどっちかに 行かせたいらしい……私は 無理だけどねぇ。早稲田もね」 「二宮金次郎も泣くわぁ」 「さっきも言ったように私は ヘアーメイク専科の専門学校に 行くんだからさ」 「親が泣くな」 「別に良いじゃん」 「お前って親不孝になるぜ」 「ならないもん。別に私が 継がなくても弟が継ぐから 困んないし」 「女って良いよなぁ」 「今、何て?」 愛奈は勇斗の頬をつねり ながらそう言う。 「すみません……」 「分かれば良いんだよ。 分かれば!」 つねるのを止める 「イッテェ……マジで痛い」 「当たり前でしょ?痛く しなきゃ意味がないじゃん」 勇斗は昔からこうゆう奴 全くと言っても良いくらい デリカシーが無い!だいたい 今時、後継ぐのに男も女も ないんだから。親の後継ぎで 女も医者になったり社長に なったりするような時代に 生きてる私たちなんだから 勇斗は分かってるのかな?
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