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美果のデッサンに付き合わされて、2時間。
私は2時間も同じポーズをしたまま、動くことも禁止されている。
そして、デッサンは終わって、
私は着ていた服に着替える。
そして、帰ろうとする。
たまに美果が"一緒にご飯食べないか"やら、"今日は泊まらない"と言ってくる。
私はすべて断る。
でも、一つだけ断れないことがあった。
靴を履く際に美果がそこまできて、おでこにキスをする。
毎回される。
そして、美果と別れる。
いつも、この時間夜へと暗くなり。
いつもなら、まっすぐ帰るのに。
今日は帰らない。
公園に寄る。
たまには一息とブランコに座る。
こんな毎日が続く。
どうでもいい学校。
溺愛した従姉のお兄さん。
そんな、繰り返しだった。
殻になった実は使われることなく、処分をする。
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