憑き物筋

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キーンコーンカーンコーン 下校時間を告げるチャイムが鳴る。この音と同時に私は帰る。 まだ周りには、残って喋っている人たちがいるが、構わずカバンに教科書類を詰め込む。 ちょくちょく私の方を見てきてるけど、基本的に興味のないことは無視するに限る。 面倒事はごめんだもの 教室を出ようとしたら、ようやく決心がついたのか、グループのひとりが声をかけてきた。 「ねぇ、神無……さん?ちょっといいかな」 振り返れば、名前は知らないけど確かにクラスにいたような気がする人たちが幽霊を見るかのような目でこちらを見てた。 「なに?」 不愉快だなと思いながらも 名前教えたっけ? そんな疑問が頭をよぎる。
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