序章

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「さて、読みますか」 ウィッグはめんどくさいから外さなかった 机に置かれた本は月の光に照らされてキラキラと光っている。 本を開けようとしたその時だった ──さぁいらっしゃい── 「!?・・・いま、声が」 いまどこからか声が聞こえた気がしたのだが・・・気のせいだろう 一息ついてもう一度本を開ける・・・と同時に部屋が光に包まれた 「うわぁぁぁぁああああああ!!!」 光が消え、部屋には本が机の上に置いてある。 少女の姿はない。 月に照らされた本のページがぺらぺらとめくられる。 そこには有紀にそっくりな少女の姿が描かれていた。
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