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・・・映画村にでも飛ばされたのか?
それとも日光にある江戸を再現した有名な所なのか?
周りを確認するために少し町を歩いてみる。
周りの人が私をじろじろ見る、・・・何かついてるのか?
このままじゃいけないと思い近くにいた老人に声をかける
「おっちゃん!ちょっと聞きたいんだけど」
「なんだい?・・・面白い着物を着てるね。」
その人は珍しいものを見るかのように私の服をじろじろ見る。
いまの私は学校の制服を着ている。・・・珍しいのか?
「長旅で時間がわからなくなってよ今日が何年の何月何日か教えてくれねぇか?」
ほほ笑みながら尋ねる、
小さいころから教わってきた相手に取り入る方法。
「ここは京、今日は文久3年4月28日だよ。それにしてもこんな若いのに旅とは感心だね。」
老人は顔をしわくちゃにしながら答えた。
・・・なんだか本屋のおじさんに似ている。
「ありがとう!それじゃあ失礼するぜ。」
・・・文久??・・・ぶんきゅう・・・??1863年??・・・新撰組・・・
頭の中に違和感を持ちながらそう言って老人に別れを告げた後、
「お・・・おやめください!」
若い女の人の声がした。
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