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「なんでもない。ってか抱きつくな!! して今、歌ってるからどっか行って!!」
「やだ。聴いとく」
そう言って、和真は私の隣に座った。
「…勝手にしろ!!」
私は和真のことを気にせず歌い続けた。
実際最初は恥ずかしかったけど、途中から何故か安心して歌えた。
気が付けば辺りは暗くなり始めた頃だった。
「…帰ろ」
そうつぶやくと
「じゃあ、乗れ!!」
和真がチャリにまたがり、ニカッと笑いながら言った。
「じゃあよろしくー」
遠慮なく和真のチャリの後ろにまたがって言った。
「落ちるなよ?」
馬鹿にしたように言われたので
「落ちねーよ!! ガキじゃないし」
少し拗ねながら言ってみた。
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