【三角の秘め事】

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翔「逃げた所で、どうせ直ぐ捕まえるけどな。」 紗「………。」 逃げられる訳ないじゃない… だって私達の家は、隣同士なのだから。 それに… もうあんな痛い思いをするのは嫌。 翔「それじゃあ、いつも通り始めるか。」 ああ… 今日もまた始まる。 優「紗英、服脱いで。」 私達三人の秘め事が… 私は言われた通り、ゆっくり制服のボタンを外し始めた。 学校から直接来させるのは、私が外で何かするのを防ぐ為。 制服のまま来いと言われているのは、 私の身体に変化がないかどうか確かめる為。 趣味も特技も違う双子。 同じなのは、その顔と 私の全てを支配しようとしていることだけ。 優「ねぇ紗英…今日遅れた罰に、これ使ってみようか?」 紗「?」 そう言って優は自分のネクタイを緩めた。 優「ジッとしててよ。」 その直後 私の視界は一気に暗闇へと包まれていった。 翔「へぇ…目隠しか…」 怖い… 音しか聞こえないこの状況で 二人の顔を想像した。 見なくても分かる。 笑顔の双子。 きっとこれからすることが、楽しみでしょうがないのだろう。 .
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