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私の初めてもあの二人。
当然良い思いでなんかない。
身体が引き裂かれる程の痛みと絶望を味わいながら、私は女になった。
翔「おい、紗英っ」
ハッ
紗「?」
暗闇の中、イライラした翔の声が耳に届く。
私がボーッとしてたのが気に入らなかったみたい。
翔「俺達といるのに、別のこと考えてるなんて余裕だな。」
紗「そんな…」
怒らせた?
どうして怒るの?
何でこんなことするの?
答えは随分前に聞いたな。
“紗英は俺達のオモチャだから”
その言葉を聞いた瞬間
幼馴染みとして積み上げてきたものが、バラバラと音を立てて崩れていった。
優「紗英、今日も“問題”を出してあげる。」
最近二人の間では、これが流行ってるみたい。
私に問題を出して、正解したら“お利口だね”と言い、しつこい位愛撫してくる。
そして間違えれば“罰だ”と称して力任せに抱かれるだけ。
正解しようが間違えようが、どうせ抱かれるのだ。
だったら少しでも痛くない道を選びたい。
問題を出される度に、私の頭はフル回転していた。
正解へと辿り着く為に。
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