【三角の秘め事】

5/8

61人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
私の初めてもあの二人。 当然良い思いでなんかない。 身体が引き裂かれる程の痛みと絶望を味わいながら、私は女になった。 翔「おい、紗英っ」 ハッ 紗「?」 暗闇の中、イライラした翔の声が耳に届く。 私がボーッとしてたのが気に入らなかったみたい。 翔「俺達といるのに、別のこと考えてるなんて余裕だな。」 紗「そんな…」 怒らせた? どうして怒るの? 何でこんなことするの? 答えは随分前に聞いたな。 “紗英は俺達のオモチャだから” その言葉を聞いた瞬間 幼馴染みとして積み上げてきたものが、バラバラと音を立てて崩れていった。 優「紗英、今日も“問題”を出してあげる。」 最近二人の間では、これが流行ってるみたい。 私に問題を出して、正解したら“お利口だね”と言い、しつこい位愛撫してくる。 そして間違えれば“罰だ”と称して力任せに抱かれるだけ。 正解しようが間違えようが、どうせ抱かれるのだ。 だったら少しでも痛くない道を選びたい。 問題を出される度に、私の頭はフル回転していた。 正解へと辿り着く為に。 .
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加