【三角の秘め事】

7/8

61人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
一シュルッ… 紗「んっ…?」 息を整えていると、一気に明るい光が広がった。 目の前には同じ顔の双子。 優「紗英、答えは決まった?」 紗「………。」 翔「間違えたら、分かってるよな?」 どっち…? 優と翔… 見分けるなんて、無理… でも間違えるわけにはいない。 この後のことを想像すれば、尚更。 翔「早くしねーと時間切れにしちまうぞ。」 紗「………。」 確率は二分の一。 自分の勘に頼るしかない。 紗「最初のが…か、翔…」 根拠も何もなく、ただ自分の勘だけを頼りに私は答えた。 理由まで聞かれたらどうしよう… ギュッと目をつむり、答えを待つ。 この時間が一番嫌い。 だって…これでこの後、自分が何をされるのか決まるから。 クスッ 優「正解。」 紗「え…」 翔「やれば出来るじゃねーか。」 “正解”の二文字を聞いた直後 一気に襲ってくる安心感。 紗「はぁ…」 良かった… 二人に気付かれない様、ソッと安堵のため息をついた。 .
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加