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優「それなのに、また同じことしちゃ可哀想だろ?」
紗英は俺達のこと上手く騙せたと思ってるんだから。
優「このことは黙っててあげようよ。」
俺の言葉に、翔は納得のいかない顔をしていた。
そして五時半。
家のインターホンが押され、紗英が玄関の前で立っていた。
急いで来たのだろう
額に汗をかき、肩で息をしている。
優「遅かったね。」
紗「ご、ごめんなさい…」
俺達が怒ってると思ってるの?
まだ何もしてないのに、そんな泣きそうな顔しないでよ。
そんな紗英を部屋に上げた。
一ギシッギシッ…!
ベットで繋がっている翔と紗英。
そんな二人をイスに腰掛けながら眺めていた。
何時間、翔に抱かれてるかな?
そろそろ紗英も限界なんじゃない?
抵抗する腕に力が入ってないよ。
結局翔の一方的な抱かれ方に、紗英は気を失ってしまった。
優「あーあ。あれだけ打つけるなって言っておいたのに。」
翔「……うるせーよ。」
ベットでぐったりしている紗英に近付く。
優「こんなに涙流して、可哀想に。」
額にへばりついた前髪をかき分け、
軽く腫れた目にキスを落とした。
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