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俺が君を初めて見たのは、高校の合格発表の日。
友達と抱き合って合格を喜んでいたっけ。
“可愛い”
素直にそう思った。
その笑顔が忘れられなくて
入学式の日、君を探したんだ。
でもそこに、君はいなかった。
確かに合格してたはずなのに
1学年全てを探しても、彼女の姿は何処にもない。
落胆した。
会えると思っていた彼女が何処にもいないのだから。
そしてその一ヶ月後
俺は彼女と再会した。
何でも入学式前日、ケガで入院していたらしい。
やっと会えた。
その喜びが大きくて、彼女に近付く。
でもそんな俺を待っていたのは…
奈「私に近付かないでっ…!」
俺に怯え、涙を流す君の顔だった。
その最悪な再会から半年
季節は変わって秋。
俺は未だ彼女と話すことも出来ないでいた。
何故だかは分からない。
どうして彼女に避けられているのか。
ただ1つ分かっていることは…
俺が彼女に嫌われているということだけ。
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