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純「毎日こっから見てるでしょ?サッカー部の練習。」
俺はそんな君をずっと見てたんだよ。
涼「間宮くん…気付いてたんだ。」
うん。
君は気付いてくれてた?
俺の存在に。
純「好きなの?アイツが。」
そう聞いた直後、後悔した。
頬を軽く染めて“うん”なんて言うから。
現実を突き付けられた気がした。
俺も好きなんだよ。
もう見ているだけには限界があるみたいだ。
純「山口…」
涼「ん?」
振り向いた君の唇に
一チユッ…
ソッと自分の唇を重ねた。
そして直ぐに離す。
涼「え…?」
驚いた?
でもずっとこうしたいって思ってたから。
涼「まみや、くん…?」
純「ねぇ…俺が好きだって言ったら、どうする?」
もう見てるだけなんて止めた。
君の瞳に写りたい。
その為だったら、少し位無茶なやり方でも構わないと思った。
涼「なに…言って…」
純「ずっと好きだった。」
君の視線は、やっと俺を見てくれた。
ゆっくりで良いから、今度は君が俺を見てくれたら良いな。
【fin】
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