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信じられなかった。
私をからかっているんだと思った。
だから逃げたの。
その場から。
軽く触れられた唇が、妙に熱い。
次の日から、私はグラウンドを見なくなった。
先輩のことなんて、彼のせいで吹っ飛んだ。
そしてあの衝撃な告白の後、彼は必要以上に私に話しかけ始めた。
今まで事務的な会話しかしたことなかったから、戸惑う。
正直何を話したら良いのか分からなくて、私は彼を避けた。
きっとそれが気に入らなかったのだろう。
彼を避け始めて一週間
彼の怒りが頂点に達した。
涼「んっ…ふぅっ…」
薄暗い空き教室の中で、
私の唇は彼によって奪われていた。
壁が邪魔して身動きが出来ない。
涼「んん…ッやっ…ぁっ」
純「はぁっ…何で無視するの?」
涼「はぁ…っはぁ…」
唇が離れた隙に、大きく酸素を取り込む。
静な教室に、彼の声と私の息遣いだけが聞こえた。
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