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ええっと………………。
あ、思い出した。人を殺していた青年だ。
ああ、思い出してスッキリ~………て。
「ああぁぁぁぁ!!」
「うわっ」
ずざざざざ!!
音を立てながら、枕元にいた青年から遠ざかる。
過剰反応すぎる?
いいえ。決して。
人を殺した人が目の前にいるんですよっ?
ヒッキー(引きこもりの事)の私に何を求めてるんですか!?
「ぷ、はははは!」
突然の笑い声に、部屋の隅で丸まっていた私は目が点になる。
(笑われた?)
「怖がられる事は予想してたけど、ぶっ!!」
盛大に吹いて、青年はまた笑いこけ始めた。
(そんなに笑わせる事しましたかね?)
それより、そんなに笑いすぎると苦しくな……ほら、やっぱり。
「はははっ、く、ゴッホっ、ゲホっ、くる……けほ」
バンバンと畳を叩き、むせ始める。
息継ぎが上手くいかないらしく、苦しそうに目尻に涙を浮かべていた。
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