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裏切られるくらいなら、裏切ったほうがまし。
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赤い夢を見た。
「梶原君!!」
バシッ!
「痛い!!」
背中に走った鈍い痛みに、跳ね起きる。
(何ごとっ!?)
顔を上げると、沖田がいた。
「お早う。お腹すいたでしょ?」
そう言って、私の隣に座り、沖田は満面の笑みを浮かべて、
「朝餉、食べよう」
どんっ。と、おにぎりが乗ったお盆を置いた。
(美味しい~)
未来で夕御飯を食べ損ねてしまったので、実に12時間ぶりの食事。
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