第四歩

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―――――――――― 裏切られるくらいなら、裏切ったほうがまし。 ―――――――――― 赤い夢を見た。 「梶原君!!」 バシッ! 「痛い!!」 背中に走った鈍い痛みに、跳ね起きる。 (何ごとっ!?) 顔を上げると、沖田がいた。 「お早う。お腹すいたでしょ?」 そう言って、私の隣に座り、沖田は満面の笑みを浮かべて、 「朝餉、食べよう」 どんっ。と、おにぎりが乗ったお盆を置いた。 (美味しい~) 未来で夕御飯を食べ損ねてしまったので、実に12時間ぶりの食事。
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