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特に厳しい両親ではなかったが「周りに流される」、「みんなと同じじゃなきゃ」と言った言葉が嫌いだった。
個性を大切に、自分らしく成長してほしい。
そんな願いがあったのだろう。
思春期の子供に、その教育の意図を理解するのは難しいだろう。
しかし伸也は、両親の教育方針に対し(単に携帯を持たせてくれていない現状に対してかもしれないが)、特に文句は無かった。
口には決して出さないが、男らしく筋の通った父親。しっかり者だが時々おちゃらけて笑いをもたらす母親。
伸也は両親の事が好きだった。
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