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「なら、細切れに詳しく説明するよ」
ユーリがアスカを手まねいた。
「ユーリは、そういう話に積極的ですわね」
ルティアナが不服を漏らす。
「ルティは種術よりも歴史を喋りたいんだろ?」
「それは、そうです。種術と歴史は切ることができませんわ」
「そんな分けだから、カリンにお茶でも入れてもらおう」
ユーリが、部屋を出て行った。
アスカ達はそのあとを追いかけて、広間に入る。
ユーリは、メイドのカリンにお茶の準備を告げて先にテーブルに着いていた。
ユーリの左隣にルティアナが座る。
アスカは右側、ネリーはサシャを抱いてアスカと向き合うように腰掛けた。
「さてと何から話そうかな?」
ユーリが楽しげに話を促す。それはそれで珍しい光景だった。
「世界の成り立ちからお願いします」
アスカは、メモの確認をしながらユーリに頼んだ。ルティアナにも尋ねることであった。
「それは、神様しか知らないよ。神官職に尋ねたほうが早いかな?」
「わかりました。なら、マナさんにお尋ねします…。と、それなら、種師についてわかりやすく話してください」
「うん。それなら、容易いよ」
カリンが紅茶を運んできた。それを受け取りユーリは話し始める。
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