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ゆきの「ちょお!いつまで寝てるん!」
ボゴゥッッ!
ゆきの「さっさと起きん!」
ドガッドカァン!バキィッ!!
(・・いつものことながらよくやるねぇ。まあそろそろ起きるか・・)
ゆきの「もう!毎朝、毎朝!」
キハチ「・・・たしかに・・毎朝、毎朝よくやるね・・」
ゆきの「!!やっと起きたん!ってか、こんだけ殴ってるのに起きないとか信じられへん!感覚おわってるん!細胞死んでるの? 死ぬの?」
そう言って、朝っぱらから人の腹の上でキーキー喚いているのは、はっきり言って赤の他人である。
とはいっても、もちろん不法侵入とかではない。
隣の家に住んでいる同学年。
所謂幼なじみというやつで、毎朝叩き起こしにきてくれるという、まるでマンガの設定のような状況だ。
そう、普通の男なら発狂もののこのシチュエーションだが、おれは断じて萌えない。
・・うん、断じて萌えない。
残念なことなんで2回言ってみた。
当たり前だが、女の子は好きだし、ゆきのは普通にかわいい方だと思う。
でもね・・この程度の状況じゃ萌えないんだよ。
なぜなら・・
そう、もうお分かりの通り、ってわからんか・・
あれです、鬼のめんどくさがりってなわけです。
痛みよりめんどくささのほうが優先されるんだから、確かに感覚終わってるのかもね。
とまあこんな感じのおれなので、興味のないことに無反応なことは多々ある。
んじゃ、どうでもいい場面はスパーンと飛ばして放課後まで移りましょうか。
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