プロローグ

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ギィ~ ガラスの扉を開くと、くたびれた音が店内に響いた。 夕方で外が暗くなってきているにも関わらず、電気はついていない。 (なんだろう・・異様な空気が漂っているなぁ) 店内は大きな棚で区切られているため、奥の方はぱっと見わからない。 店内に置いてあるものといえば、プラモデルやフィギュア、テレビゲームと全て混ぜこぜに置かれている。 (・・普通ジャンルごとくらいは分けるだろ・・) 大抵は古いものばかりで、やはり開店したての店とは到底思えない。 ??「いらっしゃい」 キハチ「!!!!!」 突然棚を隔てた奥の方から声が聞こえた。 棚越しのいらっしゃい!! さすがに驚き、心臓をバクバクさせながら棚の端に目を向けると、のそりと老婆が顔を覗かせた。
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