幼女に息子扱いされましたのナウ。

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「カオス? あぁ!!その子なら浦野 空叔父さんの娘さんね。」 「えっ…。あのおねえ系の…」 大地は表情を曇らせ、母の話を信じられない思いで聞いている。 どうやらカオスとは遠い親戚にあたる空叔父さんの娘さんの様だ。 しかし何かが引っ掛かる。 たしか…空叔父さんって… 去勢手術されていたような… 矛盾過ぎる。 母の言ってることに疑問ばかりが浮かぶ。 あれ?そもそも空叔父さんって誰だっけ? 考えれば考えるほど記憶が曖昧になっていく。 そんな大地の横で頬を真っ赤にしながら踏ん張っているカオスの姿。 怪しい…と思った大地はカオスの頬を再度思いっきり引っ張った。 「んーんぅ~んー。 んが!?」 その瞬間大地の記憶から空叔父さんなどと言う人の記憶がなくなり、はっとなる。 「ちょっ!?空叔父さんって誰だよ!!」 思わず口にしたツッコミが電話越しに母の耳に届いたらしく母は怒鳴りはじめた。 「あなたねぇ!叔父さんの事忘れちゃったの!? あんなに可愛がってもらったのに! 叔父さんは…叔父さんは… 誰だっけ…」 どうやら母の記憶からも空なる叔父さんの記憶が消えてしまった様だ。 訳がわからずまるでゴムの様にカオスの頬を引っ張りながら呆然とする大地。
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