幼女に息子扱いされましたのナウ。

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「あほ…ははひてふははい…。」 まるでチワワのようにうるうるした瞳で訴えかけるカオス。 そんなカオスに大地の心が揺らぐ。 どうする?大地く~ん! もちろん続行で! より強くカオスの頬を引っ張ると大地はこの現状をカオスに問いだした。 「いだだだ!ひゃめるれふ!」 「おい!こりゃどういう事だ!」 もはやカオスの頬はうどんを作るかの様に大きく伸ばされ、限界に近づいていた。 「おい!答えろ!」 「ひゃめろん!!」 カオスは伸ばされた頬に便乗して伸びた大きな口で大地にかぶりつく。 もちろん頭から胴体にかけてまるかじりだ。 「のぁ!?」 「ひゃいちのいひわふ!」 引き延ばしすぎた結果、大地はカオスに噛みつかれ足だけばたつかせ踊り食い状態。 「まぢ!勘弁!ギブギブ!!」 だが口の中をバンバン叩く大地にカオスは嗚咽感を覚えそのまま床に吐き出される。 「うぷっ!おえっぷ!」 「くはぁ!!」 べたりと床に吐き出された大地は後退り震えながらカオスに問う。 「おっ!お前はなんなんだ!!」 大地に口腔内を叩かれたせいかカオスは目をばってんにしむせ返した後、それを誤魔化すように元気一杯に両手をあげ名乗りだした。 「けほっ!けほっ。 はっ! だからあたいはカオス! 一言で言えば原点! 人は混沌と言います! これからお世話になりますです。はい。」
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