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「事務室にいこうか。
お母さんに連絡しないと心配しちゃうよ?」
大地は手を差しのべにっこり笑い直すと女の子もにっこり笑い言った。
「息子!」
あーあ。きましたよ…
子供はいつも俺を親みたいに…
「息子!?」
子供に初めて子供扱いされた。
いや?それはおかしいよな?
まず、明らかに歳は俺の方が上。
俺がこの子の息子と言うのは無理が有りすぎる。
一体どういう意味なんだ?
大地は目をまるくし息を呑み考えると笑いながら答えた。
「お嬢ちゃん。
俺が君の息子と言うのは無理があるよ。」
「いや!お主はあたいの息子なのだ。」
自信満々に大地を息子と言い張る女の子に大地は苦笑いをするしかない。
そんな大地に、女の子は追撃をするかのようにあちらこちらの商品を指差し息子と言い放つ。
「あのジャガイモと言うやつも息子だし、あのおにぎりというやつも沢山の息子が集まった集合体。単体的には孫。
あのポテトチップスと言うやつも孫だの!」
「はぁ~」
大地はあきれて何も言えなかった。
いや…寧ろ子供の言うことだと信じる事は出来なかった。
「はいはい。お母さん来るまで事務室で待とうな。」
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