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「うー!あたいはすべての原点カオスですよ!!」
「カオスちゃんって言うのか。
大丈夫だからね。
あっ。ありがとうね。大地君。
作業終わったら帰っても大丈夫だから。
後は任せて」
店長の優しい計らいを無下にはできず、大地は店長に頭をさげ帰り支度を整えると挨拶をし帰宅する事にした。
「お疲れさまです。」
「はい。お疲れ。」
すでに日が登りかけた帰り道をアクビひとつし徒歩で30分の道を歩く。
辺りはあまり人気もなくすれ違うのはジョギングするおじさんや犬の散歩をするおじいさん。
交通量の少ない時間帯ゆえか空気も澄んでおり、眠気も吹き飛ぶくらい気持ちがよい。
「帰ったら即寝だな。」
そんな独り言を呟き、近所の角を曲がった時、大地が住むアパートの異変に気づく。
パトカーが止まっていたのである。
事件があったのかと思い大地は急いでアパートまで走り様子を見た。
殺人事件では無さそうだ。
それもそうか…
その様な事件が有ればこんな細い道、野次馬でうめつくされるはずだ。
だが大地は嫌な予感がしアパートの階段をかけのぼり玄関前の状況に叫び、呆然とした。
「えっ。えぇ!?」
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