第一章

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 翌朝、徹夜で政務を終わらせ朝方眠りについた蒼華を起こすため、椿は彼女の部屋へ向かっていた。その途中、庭のほうから声をかけられたため彼女は立ち止まり振り返った。 「椿」 自分を呼んだ者の姿を視界に入ったとたん、彼女は振り返ったことに後悔した。声をかけてきたのは、狼鬼一族頭首である蒼華の直属の忍を務めている龍呀だった。
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