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本当に“愛し合う”者同士の小指に結ばれると言う――――
――運命の『赤い糸』――。
よく少女漫画やドラマとかの恋愛モノで、『比喩』として出てくる『アレ』よ?
アタシにとって『赤い糸』は、『比喩』や『例え』などの『形のないモノ』でも、ましてや『妄想』や『幻覚』等の類(たぐ)いなんかでもない。
――触れる事は出来ないけど、『実体』として本当に……
“視える”のだから――
おそらく、知らない人はあまりいないと思われる…それ程に有名な『赤い糸』――
たぶん――――
初めて“運命の『赤い糸』”の話を言い出した人は、アタシと同じで………
本当に『赤い糸』が“視えた”んだと思う。
…いや、こんなに『有名』なんだもん。
アタシ以外にも“視える”人は、いるのかもしれない。
アタシみたいに…………
――周りに“視える”事を
……“言わない”だけで―――
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