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「あの、少し聞いても宜しいでしょうか?」
「勿論だよ、こんなおばちゃんに答えられることならね。
…っといけない、その前に自己紹介をしなくちゃね…歳を取ると忘れっぽくなって嫌だねぇ。
じゃ、改めて
現皇帝妃で正室、アグネス・レーヴェニヒだよ。
下町で育ったからかこんな口調になっちまったが、正真正銘王妃ってやつだね。」
!?
目から鱗が落ちるとは正にこのことだと思う。
「王妃いぃぃぃっ!?」
素で驚いた。
というか驚かざるを得ないだろこれ…!!
なんで王妃様が堂々と一人で城内うろうろしてんのさ!?
ダメでしょ!立場的に!!
しかも、下町ってドユコト!?
「おや、そんなに意外だったかい?」
不敵そうな微笑みで腕を組み、くいと首を傾げる。
お美しい…っ!
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