prolog

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「なんだ、あんためちゃくちゃ強いじゃん! 身体補助の魔法でも使ったの? ランクはいくつ? 年は?」 矢継ぎ早に質問を繰り出す少女。俺は頭の中が疑問点だらけで収拾がつかなくなってしまった。 「ちょ、ちょっと待って! 色々一遍に質問しないで! 頭がこんがらがっちまう」 俺は頭を抱えてその場でへたり込んでしまった。 理解し難い用語が出てきた。 魔法? ゲームやアニメとかで使われているあの魔法? これはまじで現実の世界なのか? 「ねえねえ、とりあえず立ち上がってよ。話したくないなら別に話さなくて良いからさ」 屈託のない笑顔で俺の腕を引っ張り上げる少女。少女といっても年齢は俺とさほど変わらないようにも見える。 「いや別に話をしたくない訳じゃないんだ。むしろこっちが話をしたいくらいでね……一応君にさっき訊かれた年くらいなら答えられる。18歳」
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