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はい? 聖都……フィンダール?
どこぞなそこは?
目が点になる俺。もうこの少女が宇宙人のように思えてしょうがないのだが。
「あんた身なりはダサい格好してるけど強いんだし、ね、お願い。あたしどうしてもフィンダールに行きたいの」
手を組んで瞳を潤せ、上目遣いで懇願してくる少女。
ダサいは余計だ! と一喝してやりたいが、こう女の子にお願いをされてしまうと、男は弱い。嫌とは言えなくなっちまう。
――とはいえ、今の俺に選択肢など有ってないようなものではないか? このまま独断行動していても、情報収集はままならないし。
「うーん、分かった。そのフィンダールってとこに一緒に行ってあげてもいい。だけど一つだけ条件がある」
「条件? 何? あ、一つ断っておくけど、エッチな頼み事はなしだからね!」
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