prolog

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「……読めん、何語なんだコレは? こんな字見た事ないぞ」 羅列された文字は古代文字と例えれば妥当か、解読できるのは表記された矢印の文字だけ……。 どっちに行けばいいんだ、どっちに行けば俺は助かる? 人に会えるのか? 記憶のきっかけは掴む事ができるのだろうか。 錯綜する思いの中、俺は呆然と道標を見つめる。 そんな時であった。 「くそ、しつこいわね! いつまで追って来るのよ!」 音源を辿ってそちらに目をやると、そこには一人の少女が後ろを向きながら走っている。 俺は何事かと思い、瞬時に少女が見据える先の方に視線を送った。
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