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は!? なんで俺!?
困惑する俺をよそに、少女は俺の背後に素早く回り込み、盾変わりにして身の安全を図る。
「ちょ、ちょ、ちょい待ち!
コイツら一体何なの!?
何で君追われてんの!?」
「は!? 何言ってんの!?
魔物よ魔物! 魔物が追っかけてくる理由なんて一つしかないでしょうよ!」
「り、理由ってなんなのさ!?」
「理由? そんなの食べる為に決まってんでしょ! あ-もう男なら早く倒してよ!」
そう言って少女は俺の背中をばんと強く叩いて前へ押し込む。
あわあわと体勢が崩れた俺の前には、追い付いた魔物達が涎を垂らして棍棒をブンブンと振り回している。
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