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井神の誤解も解け、信吉が能面のような表情でのらりくらりと帰ってきたぐらいに終業式は終わった。
この後教室に帰ったら、即座に家に直行したいのだけど、
「クラス会が有りますよ♪」
見ていて腹が立つ程の笑顔で井神が言った。
「クラス会、ね。そんなもの遣る意味は有るのかい?」
「意味なんか考えなくていいんだよ~!楽しめればいいじゃん、それで!」
「そうだぞ負梨!男女関係なしに楽しむんだよ!!」
信吉。キミはまだ諦めてなかったのか。
「生憎だけど、」
ボクは彼らを失望させる為に口出ししようと思った。
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