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話しかける勇気なんてないの。伊達に人見知り14年もやってないからね。
でも私は満足してる。
凄く幸せ。
きっとそんな日々はこれからも続いていくのだと、
私は信じきっていた。
*
(うあ…眠い……眠い…!も、無理だよこれは………)
意識を手放そうとした時、シャーペンをかろうじて握っている手に冷たい何かが触れた。
「ぅ……?」
霞んでいく視界をなんとかはっきりさせると、猫柳くんの手が私の手を覆っていた。
(……ッ!!?)
声と心臓が飛び出しそうになる。お、おおお落ちつけ私。これは夢かもしれない。
心臓がばっくんばっくんだ。
しかし当の本人は黒板を見て、涼しい顔をしている。いつもと違うのは、閉じた本の横にボールペンが置いてあることぐらい。
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