someone cry

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――私はいらない? いなければ良かった存在? 誰かが問いても、白い壁は何も答えない。花瓶の紅い薔薇も明後日の方角を見つめている。 「っ………ぅ、あ…」 静寂に堪えられなくなり、部屋に泣き声が反響した。 誰もがその人に近付かない。 誰もが彼女から目を逸らす。 それが辛くて、救ってほしくて、彼女は泣いた。 そして彼女は世界を恨むようになった。
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