第1話

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「はい、そこまで。」 ヒョイッと体が浮く感じがして、私は誰かの腕の中へ。 思わず瞑ってしまっていた目を開けるとそこにいたのは……。 「てめぇ…桜井!?邪魔すんじゃねぇよ!!」 桜井と呼ばれた男の人は、ニッコリと爽やかに微笑んで不良共を見た。 「女の子に暴力は頂けないなぁ。柏木くん。」 柏木と呼ばれたリーダー格の男は桜井さんを睨みつけた。 「うるせぇんだよ!その女が先に俺様にジュースぶちまけたんだぞ!?」 「あぁ。だから柏木くんから甘い匂いが。服もベタベタだね(笑)。」 「笑い事じゃねぇよ!!(怒)」 2人の凄まじいオーラに呆気にとられて、2人を交互に見る。 何だか急な展開についていけない…。
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