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黒いマントの子は目を覚ます。
急に起きて、自分の顔、腹、足に触れる。
ムンクの叫びみたいに顔はやつれていなく、
お腹は空腹を求めていない。
足も疲れていない。
死にかけていたのに、生きている。
体力も回復している。
不思議だ。
黒いマントの子は立ち上がる。
そして、周囲を見渡す。
黒いレンガで造られた屋敷の中。
天上はとても高く、鳥じゃないと届かない。
家具などは置いてなかった。
あるものはいくつかの縦横に並ぶドア。
天上まで続いていた。
「なんでこんなにあるんだろう」
黒いマントの子はそう呟いて、ドアを見る。
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