世界

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---------------------- 黒いマントの子は目を覚ます。 急に起きて、自分の顔、腹、足に触れる。 ムンクの叫びみたいに顔はやつれていなく、 お腹は空腹を求めていない。 足も疲れていない。 死にかけていたのに、生きている。 体力も回復している。 不思議だ。 黒いマントの子は立ち上がる。 そして、周囲を見渡す。 黒いレンガで造られた屋敷の中。 天上はとても高く、鳥じゃないと届かない。 家具などは置いてなかった。 あるものはいくつかの縦横に並ぶドア。 天上まで続いていた。 「なんでこんなにあるんだろう」 黒いマントの子はそう呟いて、ドアを見る。
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