切符

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やらかす・・・・今自分は何て思ったんだ? 「君、ちょっとこれを持っていてくれないかな。」 コートの男が皮張りのスーツケースをこちらに差し出してくる。 怪しいとは思ったんだ、だけど拒否しようとは思わなかった。 「は、はい。」 そうして自分はスーツケースを受け取る。 その瞬間だった。 近くにいた乗務員が血飛沫をぶちまけ、列車の壁や席を真っ赤に染めた。 それに遅れ、機関銃を乱射するような発砲音が続く。 自分は銃の音を聞いた瞬間、とっさに席の下へと潜り込んだ
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