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草や苔むした道路がひたすら線路に合わせて並走している。
時折見える巨大な高架線は昔『新幹線』とよばれたものだ。今は既に所々が崩れた上、爆風で架線がぐにゃぐにゃに曲がってしまっている。
昔はこの路線も電気が通っていたが今は汽車しか走っていない。
八月、俺は横須賀に行くために東北本線の汽車に乗り込んだ。
線路は草だらけになり、線路が見えなくなりそうだ。かつての田園地帯も既に雑草が生い茂り、ただの草原と化している。
山は爆発で木が倒れたらしく一面がはげ山となってるのもある。
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