いち

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(カッキーン) 「スッゲー…汰句ナイス~!! あれゼッテェホームランだぜっ」 ボールが高い大空を通っていた そして、倖弛(ユキチ)のデカい声が響く。 「てかさぁ…俺の予想だけど… あのボール多分あそこにいる女の子に当たると思うんだよねぇ…」 倖弛が指を指している方を見ると、ボーッと下を見て突っ立っている1人の女の子がいた そして、あの高く上がっていたボールが女の子に向かって落ちそうだ 「危ないっ」 俺は咄嗟に大声を上げた 彼女は俺の声に気づいたのか、コッチを向いてきて“何が?”という顔をしていた すると、彼女の頭にボールが落ちて直撃した 「うーわっ…やっちゃった…」 倖弛が汗を拭きながら俺の方を見てきた 彼女は倒れ込んでそのまま動かない 「あ~めんどくせ…」 頭をかきながら女の子のもとへ向かう
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