謎。

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また嫌な春が来た。 私が増えて3回目の春だ。 周りは私を空気だと思ってる。 私はどうすれば良いのよ…。 [おはよう] 周りでは挨拶が交わされている。私に挨拶をする人は誰1人いない。 私は空気だ。 キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン チャイムが鳴った教室に行かなきゃ…。 <ドン!> 痛っ! 何なのよ… 目の前には硬派なイケメン。いわゆる好青年がいる。 [あんた誰だ?] 『…』 [チッ…] 『…すいませんでした…』 [あんたが悪い訳じゃねーよ。俺がぶつかっちまったんだよ。] うわ… 私が唯一苦手とするお話が始まった… どうすれば良いのかしら… [おい!聞いてんのか?] 『はい…聞いております。』 [あんたさ…名前は?] 『華月…凉です。』 [華月…凉…あっ!お前1組の!] 『何で知ってるのですか?』 何よこの人… 空気の私を知ってる… [なぁ俺を見た事ねぇか?] 『…知りません。』 [凉は変わったな…] はっ? いきなり呼び捨て! 生意気な奴だ… [俺は下北龍矢だ。] 下北龍矢… あっ! あの保育園の!? 『龍!?』
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