ロスト マッド

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ロスト マッド

鳴らない着信 投げて 傷だらけの携帯電話 壁に開いた穴は まるで底なし沼 知らぬうちに 両足をとられ 気付けば もう浮かぶことは出来ない こうなるなら 知らなければよかったと 自分を責める 疲れた体は そのビールの空き缶のように 空っぽのまま ただ転がっている ここにあるのは虚無 それから失念 あとは崩れた破片 ねぇ 私はもう救われない?  
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