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エレナ・アルビレオは閃いた。一時間考え抜いた結果、これ以外考えられない、最高の答えであったはずだ、と。
「よし、決めたよユズキくん」
彼女はそう言うと、ハンガーにかかったオレンジのワンピースと、黄色ベースの七分袖の服を手にとった。
「私どっちも買っちゃう!」
「そ、そーですか」
彼女はそう言うとレジの方へ向かって走り去って行った。いやはや長かった。
只今、私こと榎本柚木もとい、ユズキ・ピタゴラスはエレナと一緒に街へと繰り出していた。
だが、安心しろ別にリア充してデートと言うわけではない。今日俺たちがここにいる理由は。
俺の昇格祝いのパーティのための材料調達。のはずだった。
俺やエレナの手にはそれらしき荷物は見当たらない。どうしてこうなった。
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